fc2ブログ
 

生まれて初めての気絶

生まれて初めての気絶

※本記事は2021年5月3日に予約投稿したものです

これはまだ私が小学生のクソガキだった頃の話である。



授業が終わり、私は友達のA君と校内の丸太の上で遊んでいた(公園にある一本橋のような遊具)。

中程まで来た時だった。不意にA君が後ろを振り向き、大きな声を上げて驚かしてきたのである。

驚いた私はバランスを崩し、丸太から足を踏み外した。

右側には土、左側にはコンクリート。右側に落ちれば軽傷で済む。



だが、この時私は運が悪いことに左へ落ちてしまった。



声を上げる間もなく、私の顔面はコンクリートに強く叩きつけられた。

体験したことのない激痛に私は泣き喚(わめ)いた。その尋常ではない様子に野次馬が集まってくる。

どうやら左目を強く打ったらしい。痛くて目が開けられない。

徐々に意識が遠のき、私は生まれて初めて気絶した。



気がつくと、そこは保健室のベッドの上だった。今にも泣きだしそうな顔でA君が私の顔をじっと見つめている。

誤解がないように書いておくと、A君は比較的おとなしい、優しい良い子だ。私の数少ない友達の1人だった。

恐らく、丸太の上で驚かしたのも悪気はなかったのだろう。だからこの時、A君に対して怒りの感情は一切なかった。



すぐに病院に連れて行かれ、レントゲンを撮ってもらった。

結果は、骨にヒビ1つなく異常なし。この時ばかりは毎朝牛乳を飲んできて良かったと思った。

ちなみに、自宅にある階段(13段)の一番上から転げ落ちた時もなんともなかった。カルシウム万歳!



左目が内出血して青あざができていたので、しばらく眼帯生活を余儀なくされた。

私の眼帯姿に周りの男の子は「眼帯かっこいい!」などと言っていた。実は私もまんざらではなかった。

A君はというと、その日のうちに親と一緒に自宅まで謝りに来てくれた。余程こっぴどく怒られたのか、A君は泣いていた。あまり泣かない子だったので、ちょっと驚いた。

日が経つにつれて青あざは消え、眼帯生活も終わりを迎えた。



あの時のことは大人になった今でも鮮明に憶えている。それほど強烈な痛みだった。

今から思えば、打ち所が悪かったらこの程度じゃ済んでなかったと思う。後頭部とかを強打してたら死んでた。

公園にも「一本橋」と呼ばれる遊具があるけど、よい子のみんなは一本橋の上でお友達を驚かしちゃ絶対にダメだよ!

お父さん、お母さん方もお子さんが一本橋の上で遊んでいたら、十分気をつけて見てやってください。

事故のないよう、楽しく安全第一に遊びましょう。
スポンサーサイト




Guide
  •  …この記事と同じカテゴリの前後記事へのページナビ
  •  …この記事の前後に投稿された記事へのページナビ
 

~ Comment ~

  ※コメントの編集用
  シークレットコメントにする (管理者のみ表示)

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

MENU anime_down3.gif

同じカテゴリの記事が一覧表示されます
同じタグの記事が一覧表示されます
更新月別の記事が一覧表示されます
キーワードで記事を検索